インプラント治療

インプラント周囲炎について

    投稿日:2023年1月30日 | 最終更新日:2024年2月19日

    要注意!インプラント周囲炎について

    インプラント周囲炎をご存知ですか?

    インプラントを入れる手術が終わり、何の心配や気掛かりもなく、通常の生活を送ることができていると、ついつい定期検診や、ホームケアが疎かになってしまう…ということが、ある方もいらっしゃいます。
    今回は、インプラント周囲炎とは? インプラント周囲炎になったらどうすればいいの? インプラント周囲炎にならないためには?

    インプラント周囲炎

    インプラント周囲炎とは?

    インプラントを入れた歯肉の周りが、炎症を起こして腫れることです。
    出血を伴い、膿が出ます。炎症を起こしている歯肉は赤くなっており、熱をもった状態になります。 歯ブラシを当てただけで簡単に出血し、炎症状態が強い場合には、 何もしていなくてもズキズキと痛むことがあります。

    インプラント周囲炎になったらどうすればいいの?

    インプラント周囲炎になってしまった場合、自然治癒や自力での治療は不可能ですので、歯科医院での治療が必要です。
    インプラント周囲炎になってしまったインプラントの状態を、レントゲンを撮影して確認します。
    レントゲンでは、インプラントを支えている顎の骨がどの程度、溶けてしまっている状態なのかを確認することができます。
    インプラント周囲炎なっているその歯と、周囲の歯と歯肉に付着したプラークを根こそぎキレイに落とします。歯周ポケットの中に、抗生物質を注入し、痛み止めと、抗生物質を処方します。まずは、患部とその周りをキレイにすることで、細菌の総数を減らします。
    必要であれば、噛み合わせの確認をし、調整することで、インプラントの歯と、噛み合う歯が、強く当たらないようにして、外的な力によるダメージも減らします。
    症状が落ち着くまでは、歯周ポケット内の消毒と抗生物質の注入をする治療を繰り返します。

    ここまでは軽度のインプラント周囲炎の治療方法です。
    インプラント周囲炎でも、症状が重く、インプラントの固定ができず、痛みが引かず、揺れてきているなどの症状がある場合には、インプラントを除去せざるを得ません。
    症状が少しずつ落ち着いてきたけど、インプラントを支えている周囲の顎の骨や歯肉が下がって露出が多い場合には、顎の骨を補う手術や、歯肉を移植して、露出しているところを多い被せる処置が必要となります。
    このような、大掛かりな処置になります。

    インプラント周囲炎にならないためには?

    インプラント周囲炎になると、どれだけ大変なのかという怖さがよく分かっていただけたと思いますが、では、どうしたらインプラント周囲炎にならないお口の中で居られるでしょうか?
    それは、定期検診ホームケア健康管理となってきます。
    定期検診では、通常のクリーニングだけではなく、インプラントの周囲の歯肉の中まで、きれいにプラークを取り除きます。これがとても重要で、歯肉の中までは歯ブラシでは届かないので、ここをいかに定期的にきれいにすることで、インプラントを長持ちさせられるかが決まってきます。

    というのも、通常の歯では、歯周ポケットから細菌が侵入しようとしても、排出しようとする機構があります。ですが、インプラントはその役割ができる期間がありません。
    定期検診は、必ず通い、インプラント周囲炎にならないようにチェックをしてもらいましょう。
    ホームケアでも、インプラントは、通常の歯よりデリケートに扱う必要性があります。
    毎日の歯磨きでも、歯ブラシだけでなく、歯間ブラシやフロスなど、適切なケアグッズを使用して、プラークが残らないように、きれいな状態を維持する必要があります。毎日の歯磨きの時間を丁寧に過ごせるといいですね。
    最後に、健康管理ですが、全身状態が良くないと、お口の中の健康も維持することが難しくなります。全身の健康と、お口の中の健康は連動しています。
    体が資本ですので、インプラントをきっかけに全身の健康管理にも大切に過ごしていただければと思います。

    インプラント周囲炎について

    インプラント周囲炎になるとどうなる?

    インプラント周囲炎は、インプラント周囲の組織に炎症が生じる状態を指します。炎症が進行すると、以下のような症状が現れる場合があります:

    – インプラント周囲の腫れや赤み
    – 痛みや不快感
    – インプラントが動揺することがある
    – 歯ぐきからの出血
    – 口臭や味覚の変化

    インプラント周囲炎は放置すると、さらなる症状や合併症のリスクが高まりますので、早期の治療が重要です。歯科医師に相談し、適切な治療を受けることをおすすめします。

    インプラント周囲炎の進行スピードはどのくらいですか?

    インプラント周囲炎の進行スピードは個人によって異なります。ただし、早期に治療を受けることが重要です。

    インプラント周囲炎のチェック方法は?

    歯科医師に相談し、口腔内の状態を診てもらうことが最善です。

    福岡県福岡市博多区のインプラント専門医

    スマイルライン歯科・矯正歯科

    監修 大串 博
    歯科医師臨床研修指導医
    日本歯周病学会 専門医
    日本口腔インプラント学会専門医
    日本臨床歯周病学会 歯周病指導医・認定医 ・歯周インプラント指導医
    日本顎咬合学会 認定医
    日本アンチエイジング歯科学会認定医
    日本歯科医師会認定産業歯科医
    インビザラインダイヤモンドドクター
    日本審美歯科学会会員
    日本血液学会会員
    点滴療法研究会会員 高濃度ビタミンC点滴療法認定医
    日本歯科医師会会員

    「鬼手仏心」
    歯科医になった時からの座右の銘です。
    生涯常に研修・精進、メスを置くまで終わりのない道を登り続けます。

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