投稿日:2023年2月2日 | 最終更新日:2026年7月12日
インプラントの事故・失敗が不安な方へ|確認したいリスクと相談前の準備
インプラントは外科処置を伴うため、出血、感染、神経損傷、上顎洞炎、骨結合不良、インプラント周囲炎などのリスクがあります。一方、記事にある事故や失敗例だけで、ご自身の治療可否やリスクを判断することはできません。CT画像、歯周病、骨量、神経・血管・上顎洞との位置関係、持病、服薬、代替案を確認し、治療前に説明を受けてください。
インプラント手術の事故が不安な方へ

インプラントを埋入したが固定されない
インプラント手術を行い、インプラントを埋入しても、インプラントと骨が結合せずに固定されない場合があります。インプラントは骨と強く結合することによって、咀嚼能力が回復できるのですが、結合されなければ噛むことができませんし、脱落を招いてしまいます。
インプラントが固定されない場合に考えられる要因には、次のようなものがあります。
適切に埋入されていない
インプラントを埋め込む位置や深さなどが適切でなければ、うまく骨と結合しない可能性があります。
インプラントが顎の骨を貫通して、結合が得られないという失敗も実際に起こっています。
ドリルによるオーバーヒート
顎の骨に穴を開ける際、骨のかたさなどを考慮する必要があります。しかし、適切にドリリングを行わなければ骨にダメージを与えてしまうため、うまくインプラントが結合しなくなります。
インプラントが細菌に感染した(インプラント周囲炎)
インプラントが細菌に感染すると、天然歯よりも炎症が進行しやすく、脱落を招いてしまいます。インプラント周囲炎は、インプラントが失敗する大きな原因の一つです。
インプラント周囲炎には、口腔衛生、歯周病、喫煙、咬み合わせ、通院状況など複数の要因が関係します。セルフケアと歯科医院での定期的な確認を続けることが重要です。
メンテナンスが十分でない
歯磨きと歯科医院でのメンテナンスがあります。どちらも不十分だと、感染リスクを高めます。
治療を行う環境の衛生管理
外科処置では、器具の滅菌、手指衛生、清潔域の管理など、標準予防策に沿った衛生管理が必要です。相談時に、処置環境や感染対策について説明を受けてください。
歯周病治療の不十分
歯周病治療が不十分だと、インプラントが細菌に感染しやすくなります。
腫れ・痛み・しびれなどの症状が長期的に続く
治療直後に、痛み・腫れなどの症状が出ることはありますが、これが長期的に続くのは問題があります。治療後は痛み止めが処方されますが、痛み止めを服用しても痛みが治まらない、我慢できないような痛みがある、といった場合には治療失敗の可能性を否定できません。
適切に埋入されていない
インプラントが適切な位置・深さ・角度に埋入されていないと、神経を損傷してしまったり、他の歯の歯根に触れて痛みが生じることがあります。
細菌に感染している
細菌感染によって炎症が起こると、痛みや腫れが生じることがあります。術後の症状が強い、長引く、悪化する場合は、早めに治療を受けた歯科医院へ連絡してください。
人工歯が破損する・外れる
インプラントの人工歯(被せ物)や連結部は、使用状況や咬み合わせによって緩み、摩耗、破損が生じることがあります。治療後も咬み合わせと上部構造の状態を定期的に確認します。
嚙み合わせの調整が適切でない
嚙み合わせの調整が適切でなければ、特定の歯に負担をかけたり、人工歯が破損したりしてしまいます。
また、噛み合わせが適切でないことは、細菌感染のリスクを高めることにつながるため、正しい咬合調整ができる医師のもとで治療を行うことをお勧めします。
アバットメントの締付けが不十分
アバットメントを十分に締め付けていなければ、人工歯が緩んだり、外れたりすることがあります。

インプラント治療による死亡事故とは
過去には、下顎のインプラント手術に伴う血管損傷と出血が、重篤な転帰につながった事例が報告されています。頻度の受け止め方を含め、個別の診査結果、手術部位、想定される合併症、緊急時の対応について説明を受けることが重要です。
下顎では、骨の形態、神経・血管との位置関係、舌側の解剖学的形態を把握し、埋入位置と手術方法を検討します。
CT撮影は、二次元画像だけでは把握しにくい骨の形態や、神経・血管など周囲組織との位置関係を確認し、治療計画を検討するために用いられます。
相談時には、どの検査を行い、画像から何を確認し、どのように治療計画へ反映するのか説明を受けてください。
インプラントは外科処置なのでリスクもあります。
インプラント治療では、外科処置、補綴、歯周病管理、解剖学、全身状態への配慮など、複数の観点から治療計画を立てます。歯科医師、歯科衛生士、歯科技工士、アシスタントが情報を共有し、診査、説明、衛生管理、術後管理に取り組むことが重要です。
診査方法や治療機器、術後管理は進歩していますが、インプラントは外科処置を伴うため、リスクをゼロにはできません。
入れ歯もしくはインプラントのどちらの歯科治療を選択するのかと考えたときに、リスクについて理解し、入れ歯、インプラントのそれぞれのメリットとデメリットを把握したうえで、治療を検討すべきです。
当院では、インプラントのリスクやメリットやデメリットを含め、インプラントや入れ歯治療をしっかり理解してもらってから歯科治療を始めていきます。


部位で異なるインプラントのリスク
インプラントは埋入する部位によって、確認すべき解剖学的構造や主なリスクが異なります。CTなどの検査やシミュレーションを用いて状態を把握し、治療方法を検討します。
上顎
上顎は骨が薄く、骨の厚みがあまりないことがあります。骨量が不足する場合は、骨造成を含む治療方法や他の選択肢を検討します。また、上顎の歯槽骨は、副鼻腔のなかで最大の空洞である上顎洞と近接しています。
上顎洞を穿通させてしまうと、術後性上顎洞炎を起こしてお鼻の付近の副鼻腔まで炎症が広がります。
下顎
下顎は、血管や神経と近接している「下顎管」があります。下顎管が損傷すると、一部神経麻痺や周囲の血が止まらないことがあります。
前歯
前歯は骨が薄いケースが比較的多く、インプラントが露出することがあります。
ご病気によるリスク
インプラントがロストしたり、失敗に終わったりしてしまう代表的な疾患には、歯槽膿漏や糖尿病などが挙げられます。
歯槽膿漏の患者さんのインプラントはリスクが多くあります。
歯槽膿漏の患者さんは、インプラント治療前にしっかり歯周病治療をしなければなりません。歯槽膿漏の患者さんは、歯槽膿漏治療の知識・スキルを持つ専門の歯科医師のもとでインプラント治療を始める必要があります。
術後の歯周病の管理も大切です。長い間インプラントを使ってもらうためにはお口を清潔にしておかなければなりません。そのモチベーションを維持してもらうように指導します。
セルフケアに加え、歯科医院で定期的なメンテナンスを受けることが重要です。
全身疾患の既往歴がある場合は、必要に応じて歯科医師とかかりつけ医が情報を共有し、治療可否や管理方法を検討します。歯科医師も全身疾患を把握して、治療もしくは管理しながら、インプラント治療を始めることが重要です。
インプラント治療で起きた死亡事故
インプラント治療については、費用、治療期間、説明内容、術後経過などに関する相談が公的機関へ寄せられています。治療を決める前に、治療の範囲、総額、追加処置、主なリスク、代替案、治療を中止・変更する場合の扱いを確認してください。
過去には、下顎のインプラント手術に伴う出血が重篤な転帰につながった事例が報告されています。個別の事故情報だけで治療全体を判断せず、現在の診査、治療計画、緊急時対応について説明を受けてください。歯科インプラントに関する相談事例は、国民生活センターの公表資料でも確認できます。
下顎の血管損傷では、出血や血腫が気道へ影響する可能性があります。手術前には、血管・神経との位置関係に加え、服薬、出血傾向、全身状態を確認します。
骨量が少ない場合は、骨造成を含む治療方法、埋入位置、治療時期、インプラント以外の選択肢を検討します。CT画像、口腔内の状態、神経・血管との位置関係を踏まえ、サージカルガイドを使用するかどうかも症例ごとに判断されます。
相談時には、治療中の出血や全身状態の変化など、想定される事態への院内対応と、必要時の医療機関との連携について確認してください。
治療を決める前に確認したいこと
インプラントの手術方法の一つにフラップレス手術があります。フラップレス手術とは、歯肉を切開せずに歯槽骨にインプラントを埋入する穴を開ける治療方法です。治療の負担を軽減できますが、ドリルで穴をあける顎骨を目視できません。綿密な手術計画やシミュレーションを行わないと、インプラントを適切に埋入することは難しいです。
フラップレス手術を含むインプラント手術では、必要な検査を行い、骨や周囲組織、全身状態を把握した上で治療方法を検討します。相談時には、担当歯科医師の資格、経験、診査体制、緊急時の対応を確認してください。
当院のインプラント治療
5つのこだわり
技術
インプラント治療は、日々進化しています。より負担の少ない治療のために、学会や勉強会に積極的に参加し、知識の習得と技術研鑽に努めています。
実績
当院は1991年からインプラント治療の相談を受けています。担当歯科医師の学会資格と登録番号は、医院情報ページと各学会の公開情報で確認できます。
環境
診査や全身状態の確認に用いる歯科用CT、生体情報モニタ、個室オペ室を備え、衛生管理に取り組んでいます。
維持
治療後はセルフケアと歯科医院でのメンテナンスが必要です。歯周組織、咬み合わせ、上部構造の状態を継続して確認します。
期間
院内歯科技工所と連携し、口腔内の状態や治療計画に応じて仮歯と上部構造を作製します。
監修 大串 博
歯科医師臨床研修指導医
日本歯周病学会 専門医
日本口腔インプラント学会専門医
日本臨床歯周病学会 歯周病指導医・認定医 ・歯周インプラント指導医
日本顎咬合学会 認定医
「鬼手仏心」
歯科医になった時からの座右の銘です。
生涯常に研修・精進、メスを置くまで終わりのない道を登り続けます。
不安な記事を読んだ方へ
怖い情報を読み続けるより、自分のリスクを確認します
事故や失敗の記事だけでは、自分が治療を受けてよい状態かは判断できません。CT診断、歯周病、骨量、神経や上顎洞との距離、服薬、代替案を確認します。
治療可否
手術へ進む前に、受けられる状態かを確認。
避けたいリスク
神経、感染、骨結合、周囲炎、持病を確認。
治療しない選択肢
入れ歯、ブリッジ、経過観察も含めて整理。
相談当日に治療を決める必要はありません。説明内容は持ち帰って確認できます。
予約時は「手術不安」「失敗が心配」「再治療相談」など、不安に近い言葉を一つ添えてください。
インプラント相談の全体案内
目的別に必要な情報へ進めます
費用、骨の状態、手術不安、他院相談、入れ歯との比較、術後管理まで、検討段階に合わせて確認できます。
状態別の相談
再治療・全身管理
死亡事故・リスクの記事を読んで不安になった方へ
検索を続けるより、専門医に自分の状態を確認しませんか
インプラントの事故や失敗の記事にたどり着いた方が本当に確認すべきなのは、「自分は治療を受けてよい状態か」「どのリスクを事前に見ておくべきか」です。価格や早さだけで判断せず、日本口腔インプラント学会認定専門医の在籍、CT診断、歯周病管理、骨量、神経や上顎洞との距離、服薬、費用、代替案まで確認できる相談先を選ぶことをおすすめします。
相談だけで治療を決める必要はありません。スマイルライン歯科・福岡矯正歯科 博多では、診査結果に基づき、治療可否、リスク、代替案、治療しない選択肢も含めて説明します。
- リスク記事を読み続けても、不安だけが大きくなっている。
- 自分が治療できる状態か、費用がどの程度かを知りたい。
- すぐ治療するかではなく、まず専門医の説明を聞いてから決めたい。
予約は手術の申込みではありません。診査後に、治療する、治療しない、別の方法を選ぶ、家族と相談する、という判断ができます。
治療の流れを確認した方へ
次は費用・期間・通院回数を個別に確認
インプラント治療の手順は、抜歯の有無、骨造成、歯周病管理、仮歯、最終的な被せ物によって変わります。相談では、今の状態なら何回通うか、どの段階で費用が発生するか、仕事や予定にどう合わせるかを確認します。
相談だけで治療を決める必要はありません。診査後に、治療しない選択肢も含めて確認できます。
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インプラントの一般情報は参考になりますが、実際の治療可否、費用、期間、リスクは、骨量、歯周病、咬み合わせ、持病、服薬、希望する治療範囲によって変わります。相談では、治療するかどうかを決める前に、必要な確認項目を整理できます。
治療できる状態か
CT、歯周病、骨量、神経や上顎洞との距離を確認します。
費用はどこまで含まれるか
手術、上部構造、骨造成、鎮静、仮歯、保証条件を分けて確認します。
リスクと代替案
インプラント以外の選択肢、治療しない選択肢も含めて説明します。
事故・失敗の記事を読んで不安な方へ
記事を読んだ後は、自分の状態で確認しましょう
インプラントの事故や失敗の記事は参考になりますが、必要な確認事項はお口の状態、骨量、神経や上顎洞との距離、歯周病、持病、服薬、治療計画によって変わります。博多駅筑紫口徒歩4分の医院で、日本口腔インプラント学会認定専門医が診査後に、費用、期間、主なリスク、代替案、治療しない選択肢を整理して説明します。
相談で確認できること
- 自分がインプラントを検討できる状態か
- 避けたいリスクに対して、事前に確認すべき検査項目
- 骨造成、静脈内鎮静、歯周病管理が必要になる可能性
- インプラント以外の選択肢と、当日決めずに持ち帰れる内容
予約時の備考欄には「事故の記事を読んで不安」「自分のリスク確認」「治療可否だけ確認」など、一言だけで構いません。
