インプラント治療

前歯をインプラントにするケースとは?

    投稿日:2023年1月3日 | 最終更新日:2023年9月10日

     インプラントについてのご質問です。

    「とあることから、前歯を失ってしまいました。インプラントも検討していますが、ブリッジなどの方法もあるからよく考えるようにと言われて、今は仮歯が入っています。次の治療までに、治療方針をどうするか決めるので、前歯をインプラントにする場合には、どんな状況が多いのか、教えてください。」

    今回は、前歯を失ってしまった方からのご相談です。

    次回の治療までに、決断を迫られていますが、ご自身と同じような境遇の方が居る事がわかるだけでも、治療に踏み切れる、後押しをしてもらえると考えているようです。

    それでは一体、前歯をインプラントにするケースは一体どんな時なのでしょうか?

    〜前歯を失う理由で多いもの〜

    ・事故などでの怪我で前歯が抜けてしまった

    ・深刻な虫歯で歯がボロボロになり、残せなくなった

    ・先天的に歯がなく、生えてこなかった

    ・歯周病で前歯を失ってしまった(※)

    ※歯周病で前歯を失った場合には、そのままインプラント治療をするのは、顎の骨の状態が良く無いので、とても危険です。前歯の顎の骨は、奥歯に比べて薄く、難しいと言われています。

    歯周病の治療が完了し、ご自身でも歯周病の管理やコントロールができていると判断をされたのち、CTなどで精密画像診断をします。顎の骨の状態を確認し、必要であれば、顎の骨を造成する手術も加えて前歯のインプラントを行います。

    これらの理由でインプラントにする事が多いです。

    ではなぜ、失った歯を補うための治療で、他にもある選択肢の、ブリッジや入れ歯などを選択せずに、インプラントを選ぶ必要性があるのでしょうか?

    〜前歯をインプラントにする理由〜 想定:前歯の1本を失ってしまった場合

    ・審美性を重視している

    失くした歯、1本を補うために、ブリッジにする際には、たとえ健康な歯でも、両隣の歯を2本削って橋渡しにし、連結をして被せ物を入れなければなりません。

    そうすると遠目からは分かりませんが、近くから見た時、笑った時に、本物の歯ではなく、つなぎ目が見えて、治療している歯だという事が、見て分かります。

    ですが、インプラント治療は、両隣の歯を削る事なく、失った歯を1本だけ回復するだけの治療です。自費診療になりますので、インプラントの被せ物も、色や形などの審美性にこだわる事ができ、他の歯と変わらない、美しく自然な被せ物を入れることができます。

    ・他の健康な歯を削りたくない

    若年層や、スポーツをされている方の怪我のケースや、先天的に歯が生えなかった場合にも多いケースです。

    他に治療している歯がなく、怪我で失った歯以外は、とてもキレイな天然の歯である場合に、ブリッジにすると、両隣の健康な歯を削らなくてはいけません。

    残念ながら、治療のために1度削った歯は2度と戻ることはありません。

    そのことを考えると、失ってしまった所のみを補うことのできるインプラントは、とても重宝されます。

    若年層に多いと記載をしましたが、顎の骨の発育や体の成長が止まる20歳以降でないと、インプラント治療はおすすめできません。

    ・発音を変えたくない

    声のお仕事をされている方や、人前でお話をする機会が多い方には、とても多いご希望です。歯の形が変わってしまうと、発音が変わるので、極力以前と同じ歯の形にして、舌の当たり方を変えないようにしてほしいというご希望をいただきます。

    ブリッジにすると、連結されるから空気の抜け方が変わってくるので、発音に変化があります。入れ歯は異物感があるから余計に厳しいです。

    そうなると、歯を1本だけに単独にして入れられるインプラントが適しているということでインプラントを選ばれるケースが多いです。

    いかがでしたか?前歯をインプラントにするケースについてお届けいたしました。

    お口の中の状況にもよりますが、その方のライフスタイルに合った治療が選択できると、より良いですね。

    前歯をインプラントにするケースは、特に上顎で審美性の事があるので難易度が上がります。

    手術はインプラント専門医にご相談下さい。

    福岡県福岡市博多区の学会の認定インプラント専門医

    スマイルライン歯科・矯正歯科

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