投稿日:2023年1月25日 | 最終更新日:2026年6月15日
金属アレルギーでもインプラントできる?
「金属アレルギーだと、インプラントはできませんよね?」
この質問は、とても多くの方にいただきます。
ですが、実は金属アレルギーの方でも、ある一定の条件をクリアしていれば、インプラント治療をする事が出来ます。
では、どのような条件だと、金属アレルギーの方でもインプラント治療は可能なのでしょうか?
〜チタンアレルギーではない場合〜
チタンアレルギーで無い場合には、インプラント治療は可能です。
金属アレルギーを発症しやすいと言われている金属は
・ニッケル
・コバルト
・クロム
・水銀
とされています。
インプラントに使用されている材料は
・純チタン
・チタン合金
になります。
インプラントで使用されるチタンは、金属の中でも比較的、アレルギーになりにくい金属だと言われています。その理由は、金属は酸素に触れると、酸化膜というものを表面に形成するのですが、チタンの場合にはその酸化膜がとても安定しており、チタン表面をコーティングする形となり、腐食しにくく、唾液や体液で溶け出す事がほぼないので、アレルギー反応が出ることが少ないと言われています。
金属アレルギーが判明する中で、アクセサリーによる皮膚の赤み、湿疹、かぶれが出ることで、気がつく事が多いそうです。
歯科でのアレルギー反応が出る場合には、このような症状が考えられます。
・金属の被せ物や詰め物に近い歯肉や舌、歯肉などに白っぽい口内炎状のものが出来る
・足の皮や手の皮が剥ける
・顔や全身に原因不明の発疹が出る
・舌がただれる
・味覚の異常
・口内炎
・口唇、口角炎
など、症状は様々ですが、金属アレルギーで悩む方にはとても辛い症状だと伺います。
金属アレルギーはあるけれど、インプラントの治療を希望したい、ということであれば、インプラントの治療をする前に、皮膚科で金属アレルギーのパッチテストを行うことをお勧めいたします。
その中で、反応する金属に、チタンがなければ、インプラントの治療は、問題なく行える場合がほとんどです。
〜インプラント体以外のものを金属以外のものにする〜
インプラントは、大まかに3つのパーツに分かれています。
- インプラント体
顎の骨の中に埋め込むもので、本来の歯の根と同じ役割を持つのが、人工歯根となります。
人工歯根は現存するもので、素材は純チタンとチタン合金になります。
- インプラントアバットメント
インプラントと上部構造(被せ物)を接続させるためのものです。
インプラント体にねじ止めで接続する方は金属を使用しますが、歯肉より上、歯肉と接する場所はジルコニアというとても硬く、白い陶材を使用して製作する事が可能です。
- インプラント上部構造(被せ物)
インプラントの上部構造(被せ物)には様々な選択肢があります。
金属を使用しない、セラミックやジルコニアの白い被せ物を使用することで、金属アレルギーを回避することができます。
金属アレルギーの治療で使用する材料と同じものを使用しますが、インプラントの上部構造の完成形では樹脂(プラスチック)は使用しません。
〜インプラントを入れていて、金属アレルギー反応が出てしまった場合〜
インプラント治療前には、特に大きなアレルギー症状がなく過ごせていた方に、ごく稀に起こる症状です。
その場合の対処法とすると、いくつか方法があります。
アレルギーを抑えるお薬を処方してもらいながら、インプラントの周囲を清潔に保ち、症状が抑えられるようにします。
その後、インプラントの上部構造、インプラントのアタッチメントというインプラントと上部構造(被せ物)を連結するところを、金属では無いもの(主に陶材のジルコニア)へと交換し、アレルギー症状が落ち着くかを確認します。
それでもアレルギー症状が落ち着かない場合には、インプラントごと除去しなければなりません。
〜まとめ〜
金属アレルギーが出てしまうと、本当に辛い症状が続いてしまいますので、まずはチタンのアレルギー反応が出ないかどうか?ということを検査してからインプラント治療に臨むと、安心して治療ができると思います。
こちらの記事が参考になりますと幸いです。
監修 大串 博
歯科医師臨床研修指導医
日本歯周病学会 専門医
日本口腔インプラント学会専門医
日本臨床歯周病学会 歯周病指導医・認定医 ・歯周インプラント指導医
日本顎咬合学会 認定医
日本アンチエイジング歯科学会認定医
日本歯科医師会認定産業歯科医
インビザラインダイヤモンドドクター
日本審美歯科学会会員
日本血液学会会員
点滴療法研究会会員 高濃度ビタミンC点滴療法認定医
日本歯科医師会会員
「鬼手仏心」
歯科医になった時からの座右の銘です。
生涯常に研修・精進、メスを置くまで終わりのない道を登り続けます。
金属アレルギーが心配な方は、体質と治療可否を個別に確認してください
インプラントで使われる材料に不安がある場合は、自己判断であきらめるのではなく、既往歴、症状、皮膚科での検査歴、口腔内の金属、歯周病、骨量を含めて確認することが大切です。
- これまでに金属でかゆみ、発疹、口内炎などが出たことがあるか。
- 口の中にある金属修復物の種類と状態。
- インプラント以外の選択肢も含めた治療計画。
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スマイルライン歯科・福岡矯正歯科 博多では、診査後に治療可否、リスク、代替案を確認します。必要に応じて医科での確認が必要になることもあります。
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