投稿日:2023年1月23日 | 最終更新日:2023年9月10日
全部の歯をインプラントにするケースとは
インプラント治療を選択する状況は、患者様によっても、様々です。
その中でも、全ての歯をインプラントにする、という状況の方もいらっしゃいます。
全ての歯をインプラント?では、インプラントを歯の本数分の28本も入れるの?
と、思われる方も多いかもしれませんが、実はそんなことはありません。
今回は、全ての歯をインプラントにするケースは、どんな状況の時なのか?
全ての歯を補うには、一体何本のインプラントが必要になるのか?
こちらの2点を、詳しく解説していきます。
【全ての歯をインプラントにするケースは、どんな状況なのか?】
〜患者さんのお口の中の状況はどうなっているの?〜
全ての歯をインプラントにする、という決断をする時の患者さんのお口の中の状況について、気になると思います。では、一体どのような状況の方が多いのでしょうか?
・既に歯は1本も無く、総入れ歯を上下とも入れている
・残り何本か自分の歯はあるけど、虫歯や歯周病の関係で全て残せない(抜歯予定)
・インプラント以外の自分の歯が、割れてしまったなどの理由で残せない(抜歯予定)
・顎の骨を失うような、大きな事故により歯を失った場合
このように、ご自身の歯が既に無い場合と、ご自身の歯があっても、残せない抜歯予定のケースが非常に多いようです。
それでは、1つずつ解説します。
・既に歯は1本も無く、総入れ歯を上下とも入れている
こちらのケースでは、総入れ歯を入れていたけど、いつも何かしらの不具合があり、入れ歯を調整しても、新しく作り直しても、改善されない、どうしようもない場合のケースで、インプラントを複数本入れて、全ての歯を補うという方法を取ります。
・残り何本か自分の歯はあるけど、虫歯や歯周病の関係で全て残せない(抜歯予定)
ご自身の歯が全て残せない状況に陥ってしまった場合に、抜歯をして、その後に入れ歯ではなくインプラントを行うという方法を希望する方です。
・インプラント以外の自分の歯が、割れてしまったなどの理由で残せない(抜歯予定)
インプラントを以前から数本は入れているけど、そのほかのご自身の歯が残せない場合で、インプラントの噛み合わせがしっかりしているために、その残っているインプラントを利用して、その他の残せない不安要素のあるご自身の歯を抜歯してインプラントを入れる方法です。
・顎の骨を失うような、大きな事故により歯を失った場合
交通事故や、クマに襲われるなどの大怪我で、上顎や下顎を大きく失ってしまった場合に、顎の骨を回復する手術とともに、インプラントを支えにして、顎の骨も補えるような入れ歯を入れる場合があります。
【全ての歯を補うには、一体何本のインプラントが必要になるのか?】
それでは全ての歯を補うためには、インプラントは何本必要になるのでしょうか?
本来の歯の本数は、上下合わせて、親知らずを含めると32本です。
親知らずを含めないと、28本となります。
ですが、こんなに多くの本数は必要ありません。
ケースによりけりで、必要なインプラントの本数は変わってきますが、
インプラントは最低でも上下合わせて8本が、固定源として必要です。
インプラントを調べていると、「オールオン4」という方法を見かける機会があると思います。
この方法だと、下顎4本、上顎4本の合計8本のインプラントを支えにして、その上に固定式の全ての歯を補う被せ物をくっつける方法です。
この方法は、顎の骨の状態や、顎の骨の中を通る神経の状態など、様々な条件をクリアすることで可能になるインプラントの治療方法です。
まとめ
全ての歯をインプラントにするケースについて、詳しく解説をいたしました。
様々な状況におけるケースが有ることを、ご理解いただけたと思います。
こちらの記事が少しでも参考になりましたら幸いです。