投稿日:2023年1月16日 | 最終更新日:2023年9月10日
インプラントと矯正治療は同時に進めることが出来るのか
歯の治療は、なるべく早い期間で終わらせたい。
これは、誰しもが思うことだと思います。
今回は、インプラント治療と矯正治療は同時に進めることが出来るのか?
こちらの疑問についてお答えします。
インプラント治療は、失った歯を補うための治療です。
矯正治療は、歯並びを整える治療です。
目的が違うこの2つの治療ですが、今回紐解いていくのは、
・そもそも同時に治療ができるのか?
・インプラント治療と矯正治療の同時治療を希望する場合の状況は?
・どういったケースだと一緒に治療が可能なのか?
・一緒に治療は難しい場合はどんな時なのか?
こちらの順番でお話を進めていきます。
〜そもそも同時に治療ができるのか?〜
インプラント治療と矯正治療を同時に治療することは、あまり有りません。
やむを得ない場合に、同時に治療を進めるとなると、より専門性の高い矯正医とインプラント医の連携が図れていないと、治療を成功に導くのは難しいと言われています。
インプラント治療と矯正治療を進めるのであれば、基本的には先に”矯正治療”を行ってからその後にインプラント治療へ入ります。
その理由は、矯正治療は、見た目の歯並びを単に整えるだけではなく、噛み合わせを調整すること、歯のアーチを均等にすることなど、とても奥深い治療なので、矯正治療と何か他の治療をすること、例えば、虫歯の治療や被せ物の治療をするなどの場合に、矯正治療が落ち着いてきてから、治療を進めるものばかりです。
〜インプラント治療と矯正治療の同時治療を希望する場合の状況は?〜
治療を同時に希望する状況は、治療する期間に限りがある方がほとんどです。
お仕事が多忙で、ようやくリタイアに近づいて来たが、リタイア後に世界一周の旅行の予約を入れているので、出発までに治療を終わらせたい、など理由は様々ですが、
歯並びも揃えながら、その間に歯を失ったところも補って、お口の中を快適な状態へ持って行くのにお時間が少ない方にとっては、とても魅力的な治療のように思います。
〜どういったケースだと一緒に治療が可能なのか〜
インプラント治療が矯正治療に影響のないもの、またその逆も然り、とされています。
では、どのような治療だと一緒に治療が可能なのか、具体的な例を挙げていきます。
・奥歯を数本失っているところに、インプラント入れて噛み合わせを整える。
・残っている前歯数本の歯並びのガタガタを真っ直ぐに整える。
・前歯は整えても噛み合わせには支障をきたさないもの
このように、お互いの治療に支障をきたさない治療であれば、行うことが可能です。
〜一緒に治療が難しい場合はどんな時なのか〜
インプラントと矯正治療が一緒だと難しい場合について詳しく解説します。
・矯正治療で歯を動かす移動量が多いもの
・歯列のアーチ自体を大きく動かす場合
・矯正治療とインプラント治療共に、大きく噛み合わせを変更する場合
・矯正医とインプラント両方の知識がある歯科医は稀なので連携を取るのが難しい
このように、矯正治療で大きく歯を動かす場合に、インプラント治療をする時期が早すぎるなど、誤ってしまうと、インプラントを入れたところの場所と矯正治療で歯を移動させた位置がうまく噛み合わないことがあります。そうすると、意味のない治療となってしまうので、矯正とインプラントの両方を理解している歯科医師を受診することが大切ですが、国内でも数人です。
スマイルライン歯科・矯正歯科では、インプラント専門医とインビザラインのダイヤモンドドクターである理事長が担当します。
〜まとめ〜
インプラント治療と矯正治療を一緒に進めることは、理論的には可能ですが、とても専門性が高く難しい治療になってきます。
歯科医院を選ぶのであれば、インプラント治療も、矯正治療も行なっており、どちらの専門性の高い熟練した技術を持っている歯科医師の在籍している歯科医院をオススメいたします。理想は、同一歯科医師が両方の治療を担当出来ることが理想ですがまず出会えることは稀です。
いかがでしたか?
インプラントと矯正治療は同時に進めることが出来るのか、について解説いたしました。少しでも参考になりましたら幸いです。
インプラント専門医とインビザラインのダイヤモンドドクターである理事長の特診外来は土曜日曜日です。要予約。