投稿日:2023年1月9日 | 最終更新日:2023年9月10日
「インプラント手術にかかる時間について」
インプラントの手術にかかる時間は、おおよそどのくらいかかるものなのでしょうか?
歯科医院によりけりでは、当日は到着してから帰宅するまでに、2時間くらいはみておいてください。という説明のところもあるようです。
ですが、これには、様々な理由があり、ざっくりとしたお時間をお伝えしているという場合が多くあります。
では、なぜざっくりとした伝え方になってしまうのでしょうか?
〜時間の伝え方が、ざっくりになってしまう理由〜
・手術内容の難易度が高い手術の場合、時間が大幅に押してしまう事があるから
…難しい手術の場合に、慎重に慎重を重ねる場合があります。その際には、予定していた時間より大幅に手術時間がかかる場合があります。
・予定していた内容と手術内容が変更される場合が稀にあるから
…稀ではありますが、手術の内容が変更、あるいは追加などになる場合があります。その際に予定していたより時間がかかる場合があります。
大抵の場合は、検査をした段階で予測がつき、いくつかの手術パターンを想定、提示してから手術をします。
・止血に時間がかかる場合があるから
…手術範囲が広く、歯肉や軟組織を切開する範囲が多い場合や、服用しているお薬や、体質によっては、出血が止まりにくい場合があります。止血したことを確認してからご帰宅となるので、その場合には想定より時間がかかる場合があります。
〜手術内容の違い〜
インプラントでは、手術の方法や内容がその方それぞれによって大きく違いがあります、詳しく4つに分けて、見ていきましょう。
- 歯がないところにインプラントを埋めこむ方法
こちらの手術は、顎の骨に問題がない場合が多いので、比較的にインプラント手術の中でもインプラントの手術時間は短く済む場合が多いです。
※所要時間目安:1本、15〜30分
その後、2本目以降は、1本追加されるごとに、15分を追加するイメージです。
- 歯を抜いたと同時に、その穴を使ってインプラントを埋め込み、骨も造成する方法
…こちらのケースでは、歯に亀裂やヒビが入ってしまい、保存する事ができなくなった場合や、歯の根の先端に膿の袋ができて、歯が残せなくなってしまった場合など、そのままでは歯を保存できない場合に、抜歯と同時にインプラントを埋め込む方法です。
この方法は、インプラントを、ただ歯が抜けた穴の中に入れるだけではありません。
歯が生えていた顎の骨の内面を綺麗に掃除し、膿の袋が残っていないかというのを確認する作業もありますし、顎の骨が溶けている範囲が広ければ、それを埋めるために人工の骨を入れて骨を造成する手術も一緒に行う場合もあります。
そうすると、少し時間がかかります
※所要時間:1本、45分〜1時間
その後、2本目以降は、1本追加されるごとに、20分を追加するイメージです。
- 顎の骨を造成し、上顎洞の空洞を押し上げる方法
…上顎の奥歯のインプラント手術で行われる事がある方法です。
上顎の骨が、下に下がってしまって、インプラントを入れるための厚みがない場合に、上顎洞という副鼻腔のある空洞の底部の骨を、下から叩いて高さを上げる方法です、その際に、人工の骨も造成して、厚みを持たせます。その手術の場合には、手術範囲の広さにもよりますが、通常のインプラントを入れる手術に比べて時間がかかります。
※所要時間:1本、1時間〜1時間半
その後、2本目以降は、1本追加されるごとに、30分を追加するイメージです。
- インプラントを埋め込んで、その場で負荷をかけられるように仮歯を入れる方法
…オールオン4と言われている手術で、上顎と下顎の全てにご自身の歯が残っていない場合に行われるインプラントの手術です。
インプラントを支えとして、固定性の全体的なブリッジを入れる方法です。上顎と下顎に複数本のインプラントを入れる手術ですので、かかる時間は長くなります。
おおよそ、片顎に4本入れる手術のことです。(6本の場合はオールオン6と言われます)
顎の骨の状態によって、手術時間は大きく変わります
※所要時間:1時間半〜3時間
いかがでしたか?手術時間は、お口の中の状態によっても様々ですので、気持ちにも余裕を持ったスケジュールで、手術当日を迎えられるように過ごせると良いですね。
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