投稿日:2022年12月26日 | 最終更新日:2023年9月10日
インプラントと歯科訪問診療
インプラントの寿命はとても長くなりました、通院が困難となった際は訪問診療での対応が必要です。手術前に訪問診療に対応してるかも医院選びのポイントです。
「インプラントの治療を考えているけど、老後が心配。インプラントを入れても大丈夫?」というお声を、よく聞きます。
美味しくご飯を食べたい!入れ歯を気にせず会食を楽しみたい!よく噛めるあの頃に戻りたい!
でも、今入れている、今後入れる予定の有るインプラントが、老後にはどうなってしまうのか心配でたまらない・・・
老後の生活をしている、大半の方が抱えているのが、健康の問題です。
生活習慣病だけではなく、関節の痛みや、お口のお悩み。
趣味の時間より、通院している時間の方が長いかもしれない、と話す方もいらっしゃいます。
インプラント治療を考えている、多くの方が気にされている、老後の問題。
インプラントを入れた老後の心配はどんなものなのか?
よくある心配ごとと、その心配事の解決策を2つお伝えして行きます。
- インプラントをどのくらい、長持ちさせられるか
②インプラントの管理ができるのか
【心配事1】インプラントをどのくらい、長持ちさせられるか?
インプラントの寿命に関してが、一番気になるところだと思います。
インプラントの手術を終えてから、95%の方は何の問題もなくその後10年以上は経過しているという論文が出ているほど、安心して受けられる歯科治療の1つとして地位を築き上げています。
実際に、厚生労働省が平成28年度に行った人口調査でも、インプラントを入れているのは、老後世代の方々(60歳以上)がその多くです。
【解決策1】インプラントを長持ちさせるためには?
寿命を延ばすために必要なのは、ホームケアと、プロフェッショナルケア、定期検診が必須条件となります。
インプラントの寿命はとても長くなりました、通院が困難となった際は訪問診療での対応が必要です。手術前に訪問診療に対応してるかも医院選びのポイントです。
3ヶ月に一度の定期検診で、噛み合わせのチェックや、お口の中のクリーニングでインプラントの周囲も徹底的に清掃を行います。ですが、その日以外はご自身でのお口の管理となります。ですので、ホームケアがとても重要です。
インプラントは、天然の歯と比べると、とてもデリケートです。より丁寧に歯磨きやフロス、歯間ブラシを使用してケアをする必要があります。
【心配事2】インプラントの管理ができるのか?
ご自身が介護状態になった時に、インプラントの管理ができるのか?という心配事です。
ご自身の体の自由が利かない、難しくなった場合(例:手や関節が動かし難くなったなど)には、インプラントが入っている事を伝えて、介助してもらえる方に相談することは可能ですが、認知症などの記憶障害になってしまった場合に、インプラントを入れていたことを覚えていない場合は、インプラントの適切なケアが出来ず、感染してインプラントが脱落してしまうケースがあります。
【解決策2】インプラントの管理をするためには?
ご家族や、近しい人に、インプラントを入れている事を伝えられる環境、というのがとても大切です。
これは実際にあった例ですが、遠方に住まわれていたご家族が、介護のためにご実家に戻られてから数ヶ月後、家族だけでは人手が足らず、介護サービスを頼んだ際、口腔ケアをしてもらった時に、何ヶ月も入れたままになった入れ歯が、口から出てきた。というケースは割とよく聞くお話です。ご家族は、親御さんが入れ歯を入れている事を知らなかったという事でしたが、インプラントであれば、もっと分かり難いはずです。
ご家族内で、医療情報が共有出来ると良いと言えます。
現在は、口腔ケアがとても重要である、ということは、歯科業界だけではなく、介護事業を担う方々にも、広く認識されています。
インプラントを入れて、その老後に介護状態になった方でも、ご家族や介護される方々がインプラントが入っていることを把握していて、口腔ケアを適切に行えば、インプラントの管理は出来ると言えるでしょう。
通院が困難となった際は訪問診療での対応が必要です。手術前に訪問診療に対応してるかも医院選びのポイントです。
以上、インプラントの老後はどうなる?について、心配事とその解決策についてお伝えいたしました。 インプラント治療をお考えの方の参考にしていただけると、幸いです。