投稿日:2023年1月23日 | 最終更新日:2023年11月3日
インプラント治療は医療費控除でいくらになる?
インプラント治療も医療費控除が出来るの?と、質問をいただくことがあります。
インプラント治療は、医療費控除の対象になりますので、安心して申請をすることが可能です。それでは、インプラントの治療費は、医療費控除を受けるとどのくらいの金額が戻ってくるのでしょうか?
・医療費控除を受けられる条件とは?
・医療費控除の計算の仕方
・医療費控除の申請をする場合に必要なもの
こちらの3つの項目を順に説明します。
【医療費控除を受けられる条件とは?】
医療費控除を受けられる条件がありますので、そちらに当てはまっているかどうかご確認ください。
・納税者(所得税)が、自己または自己と生計を一にする配偶者やその他の親族のために支払った医療費であること
・その年の1月1日から12月31日までの間に支払った医療費であること
(未払いの医療費は、現実に支払った年の医療費控除の対象となります。)。
・1年間の医療費合計が10万円以上(所得が200万円未満の場合には所得金額の5%以上)であること。
このように、条件がありますが、インプラントの治療費が10万円を下回ることは、まずないので医療費控除を申請することが可能です。
【医療費控除の計算の仕方】
ここからは、例を用いて計算方法をお伝えします。
年収が200万円以上の方の場合
(実際に支払った医療費の合計額)−(保険金などで補填される金額)−(10万円)
とあります、実際に例を挙げて計算式を出していきます。
例)
年収500万円の方の場合
インプラント治療費の総合計が50万円だった場合で、そのほかに医療費が発生していない状況と想定します。
支払った医療費の合計⦅50万円⦆−保険金⦅0円⦆−⦅10万円⦆=40万円
こちらの40万円が医療費控除額となり、そこから所得税の還付金と住民税の減額が行われます。
所得税の還付金は
年収500万円の場合に所得税率20%なので
⦅40万円⦆×20%=8万円
8万円が還付されます。
住民税の減額は⦅40万円⦆×10%=4万円
4万円が減額されます。
そうすると、この場合は50万円のインプラント治療費から、12万円の控除を受けることができるので、医療費控除を受けるだけで、50万円だったインプラント治療費が実質38万円でインプラント治療ができることになります。
〜年収が200万円以下の方の場合〜
その年の総所得金額等が200万円未満の人は、総所得金額等の5パーセントの金額
となっています。
【医療費控除の申請をする場合に必要なもの】
必要なものは、以下の通りです。
・確定申告書
・源泉徴収票
・医療費のお知らせ
・医療費控除の明細書
・マイナンバー
・印鑑
・還付金振り込み用の本人の銀行口座
最初の2つの確定申告書や医療費控除明細書は国税庁のHPや税務署の窓口で取得をして、記入をしておくと良いそうです。
こちらからアクセスすることで、確定申告書に記入することが可能です。
〜申請の仕方〜
上記のものが全て準備をできたら、あとは申請をするのみです。
申請には、いくつか方法があります。
・税理士さんなどのプロの方に依頼をする
・ご自身で税務署に提出しに行く
・税務署に郵送で送る
・e-Taxを利用してインターネット上で完結する
最近は、e-Taxを利用してインターネット上で完結できるので、わざわざ税務署に行き、長い行列を並んで、という手間は省けるみたいです。
〜提出期限〜
確定申告の提出期限は3/15となっていますが、医療費控除については、過去5年分まで遡ることができますので、3/15を過ぎてしまっても、問題はありませんが、還付や減額を早めに受けたい場合には、3/15までに提出できるように、準備を進めておくほうが安心です。
最近は、確定申告の方法や、医療費控除の申請の仕方も、動画で解説してくれるところも増えており、申請代行を行なっている方のサービスを気軽にクラウドソーシングでも依頼をできるようになっています。
医療費控除、申請をした方が還付金や減税を受けられる、ということが分かりました。
こちらの記事を参考にしていただけますと幸いです。
監修 大串 博
歯科医師臨床研修指導医
日本歯周病学会 専門医
日本口腔インプラント学会専門医
日本臨床歯周病学会 歯周病指導医・認定医 ・歯周インプラント指導医
日本顎咬合学会 認定医
日本アンチエイジング歯科学会認定医
日本歯科医師会認定産業歯科医
インビザラインダイヤモンドドクター
日本審美歯科学会会員
日本血液学会会員
点滴療法研究会会員 高濃度ビタミンC点滴療法認定医
日本歯科医師会会員
「鬼手仏心」
歯科医になった時からの座右の銘です。
生涯常に研修・精進、メスを置くまで終わりのない道を登り続けます。