投稿日:2022年12月16日 | 最終更新日:2023年9月10日
インプラントのデメリットについて、日本口腔インプラント学会専門医
〜デメリット編〜
『インプラント治療が必要になりました、メリットとデメリットを詳しく知って、納得をしてから治療をスタートさせたいです。』
今回は、インプラント治療のデメリットについて詳しくお伝えします。
インプラントのデメリットを知り、今後ご自身がインプラント治療を行うかどうか悩んだ時に、
判断材料として参考にしていただけると幸いです。
インプラント治療のデメリット6つ
①治療期間が長い
②治療費用が高額
③外科的な手術が必要
④全身状態によっては治療ができない
⑤インプラントが定着しない事もある
⑥インプラントは感染しやすい
⑦術者の治療技術で大きな差が出る
こちらの記事を最後までお読みいただく事で、インプラントのデメリットについて、より詳しく理解をする事ができるようになります。
①治療期間が長い
インプラントの治療期間は、インプラントを顎の骨に埋め込んでから、定着するまで
3ヶ月から6ヶ月と言われており、長期間かかります。
「インプラント体」と言って、歯の根の代わりになる人工歯根を顎の骨に埋め込み、上顎では約6ヶ月、下顎では約3ヶ月、顎の骨に定着するまで待機期間を設けます。
今すぐに歯を失ったところをどうにかしたい!すぐ噛めるようになりたい!治療を終わらせたい!と、お急ぎの方には、インプラント治療は向かないと言われています。
インプラントを定着させている待機期間に、前歯などの見える部分や、奥歯は噛み合わせが大きく変わらないように、歯が無い状態にはせず、仮歯で補いますので、その点はご安心ください。
②治療費用が高額
インプラントの治療は、保険診療で行うことができません。
インプラント治療の相場は1本30万円以上かかると言われています。
保険診療で治療ができる、『入れ歯』や『ブリッジ』に比べると、とても高額です。
③外科的な手術が必要
外科的な手術が必要なので、治療が怖い方(歯科恐怖症の方)や、全身疾患がある方は、外科的な処置ができない場合があります。
骨粗鬆症のお薬を服薬している方は、お薬の種類にもよりますが、インプラント治療は禁忌の場合があります。
④全身状態によっては治療ができない
インプラントは、誰でもできる治療では有りません。
外科的な手術が必要になりますので、全身状態が落ち着いていないと、
予後不良になりやすいので、治療ができません。
・腎臓疾患で透析治療を受けている
・心臓病
・糖尿病
・ヘビースモーカー
・歯周病
・妊娠している
など、手術をする際に感染するなどのリスクがある場合には、インプラントの治療は受けることが出来ない場合もあります。
⑤インプラントが定着しない
インプラントが顎の骨に定着しないことは、稀に起こる事が有ります。
インプラント体が顎の骨と、くっつかない(定着しない)とインプラント治療は成功したとは言えません。
原因は様々ですが、
・歯周病の細菌に感染
・骨密度が低かった
・ヘビースモーカー
・糖尿病
・アレルギー反応
など、稀にインプラントが定着しない場合があります。
⑥インプラントは感染しやすい
ご自身の歯に比べて、インプラントは細菌感染する可能性が上がります。
⑦術者の治療技術で大きな差が出る
どの先生に治療を受けるかで大きな差が出ます。外科手術は術者の技量により大きな差が出るのはあらゆる外科治療で同様です。
歯磨きのテクニックに自信があっても、歯肉より中の歯周ポケットの内部はキレイにする事が難しいので、インプラントはご自身の歯に比べるともう少し、デリケートに扱ってあげると長持ちさせられます。
定期検診とプロフェッショナルクリーニングを定期的に行う必要性があります。
インプラントのデメリットについて、6つご紹介いたしました。
デメリットだけでなく、メリットと合わせてお考えいただくことをおすすめいたします。
インプラントのメリットについても、別の記事にてご紹介しておりますので、合わせてお読みください。
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