インプラント治療

福岡 インプラント 死亡事故

    投稿日:2023年2月2日 | 最終更新日:2024年2月4日

    インプラント手術での死亡事故や主な4つの失敗例とその原因

    福岡 インプラント 死亡事故が心配な方へ

    博多インプラントセンター

    インプラントを埋入したが固定されない

    インプラント手術を行い、インプラントを埋入しても、インプラントと骨が結合せずに固定されない場合があります。インプラントは骨と強く結合することによって、咀嚼能力が回復できるのですが、結合されなければ噛むことができませんし、脱落を招いてしまいます。

    インプラントが固定されない原因には次のようなものが挙げられます。

    適切に埋入されていない

    インプラントを埋め込む位置や深さなどが適切でなければ、うまく骨と結合しない可能性があります。
    インプラントが顎の骨を貫通して、結合が得られないという失敗も実際に起こっています。

    ドリルによるオーバーヒート

    顎の骨に穴を開ける際、骨のかたさなどを考慮する必要があります。しかし、適切にドリリングを行わなければ骨にダメージを与えてしまうため、うまくインプラントが結合しなくなります。

    インプラントが細菌に感染した(インプラント周囲炎)

    インプラントが細菌に感染すると、天然歯よりも炎症が進行しやすく、脱落を招いてしまいます。インプラント周囲炎は、インプラントが失敗する大きな原因の一つです。

    治療をした医院側が原因する時もありますが、メンテナンス不足による感染は、患者様自身が防ぐ必要があります。インプラントの寿命はメンテナンス次第なので、徹底して行いましょう。

    メンテナンスが十分でない

    歯磨きと歯科医院でのメンテナンスがあります。どちらも不十分だと、感染リスクを高めます。

    治療を行う環境の衛生管理

    インプラントの治療室は徹底した衛生管理が必要ですが、歯科医院によって違いがあります。衛生管理を徹底している歯科医院を選びましょう。

    歯周病治療の不十分

    歯周病治療が不十分だと、インプラントが細菌に感染しやすくなります。

    腫れ・痛み・しびれなどの症状が長期的に続く

    治療直後に、痛み・腫れなどの症状が出ることはありますが、これが長期的に続くのは問題があります。治療後は痛み止めが処方されますが、痛み止めを服用しても痛みが治まらない、我慢できないような痛みがある、といった場合には治療失敗の可能性を否定できません。

    適切に埋入されていない

    インプラントが適切な位置・深さ・角度に埋入されていないと、神経を損傷してしまったり、他の歯の歯根に触れて痛みが生じることがあります。

    細菌に感染している

    繰り返しになりますが、治療環境の衛生管理が徹底されていないと、細菌感染のリスクが高くなってしまいます。細菌感染によって炎症が起き、痛みや腫れが生じます。

    人工歯が破損する・外れる

    インプラントは適切に治療を行い、メンテナンスを続ければ長くご利用いただくことができます。しかし、使っているうちに人工歯(被せ物)が外れたり、破損してしまうという失敗も起こっています。

    嚙み合わせの調整が適切でない

    嚙み合わせの調整が適切でなければ、特定の歯に負担をかけたり、人工歯が破損したりしてしまいます。
    また、噛み合わせが適切でないことは、細菌感染のリスクを高めることにつながるため、正しい咬合調整ができる医師のもとで治療を行うことをお勧めします。

    アパットメントの締付けが不十分

    アパットメントを十分に締め付けていなければ、人工歯が緩んだり、外れたりすることがあります。

    福岡 インプラント 死亡事故

    インプラント治療による死亡事故とは

    インプラント治療の失敗による死亡事故が起きているのは事実です。2007年東京都のクリニックで、フラップ手術により動脈を損傷し、適切に対処しなかったことで、一人の女性を死亡させてしまったのです。動脈を損傷すると、大量出血を招き窒息する恐れがあります。インプラント治療における動脈の損傷は、命に関わるのです。

    この事故が起こった背景には、下顎臼歯部分へのインプラント手術において、オトガイ下動脈や舌下動脈の位置をCTによる検査にて把握していなかったことがあります。

    レントゲン撮影だけでインプラント治療を行うことも可能ですが、CTによる動脈の走行を確認しての手術に比べると安全性はどうしても低くなってしまいます。より安全で確実な治療のためには、CT撮影が不可欠なのです。

    インプラント治療を行う全ての医院にCTが設置されているわけではないというのが実状です。どこの医院でも同じ治療を受けられるわけではありませんから、歯科医院選びは慎重に行う必要があります。

    インプラントは外科処置なのでリスクもあります。

    インプラントは多くの知識やスキルが必要です。治療スキルや経験も必要ですし、被せ物や人体の解剖学的な知識、医科分野との提携など総合的なスキルが必要になります。さらに、安全性も重視しながら、院内の衛生環境、管理、設備などの機器についても学ばなければいけません。
    医師だけでなく、インプラントチームのスタッフ全員に知識・治療スキルの習得が必須であり、DR・DH・技工士・歯科アシスタントが、全員で専門性を深め、高い意識を持ちながら、チーム医療で取り組むことが大事です。
    このような多くの条件をクリアしてこそ、安全かつリスクの少ないインプラント治療の実現が可能になります。

    インプラント治療が普及したばかりの頃に比べ、最近は安全性の高い歯科治療と言えるようになってきたインプラントですが、外科的処置を行う必要がある以上、リスクはゼロであるとは言えません。
    入れ歯もしくはインプラントのどちらの歯科治療を選択するのかと考えたときに、リスクについて理解し、入れ歯、インプラントのそれぞれのメリットとデメリットを把握したうえで、治療を検討すべきです。
    当院では、インプラントのリスクやメリットやデメリットを含め、インプラントや入れ歯治療をしっかり理解してもらってから歯科治療を始めていきます。

    福岡インプラント
    福岡インプラント歯周病

    部位で異なるインプラントのリスク

    インプラントは埋入する部位によって危険性の度合いが異なります。ハイリスクな部位では、精密な検査やシュミレーションソフトを使用して、危険性を回避することが可能です。

    上顎

    上顎は骨が薄く、骨の厚みがあまりないことがあります。増骨する治療をしないと、インプラントと骨が結合しません。また、上顎の歯槽骨は、副鼻腔のなかで最大の空洞である上顎洞と近接しています。
    上顎洞を穿通させてしまうと、術後性上顎洞炎を起こしてお鼻の付近の副鼻腔まで炎症が広がります。

    下顎

    下顎は、血管や神経と近接している「下顎管」があります。下顎管が損傷すると、一部神経麻痺や周囲の血が止まらないことがあります。

    前歯

    前歯は骨が薄いケースが比較的多く、インプラントが露出することがあります。

    ご病気によるリスク

    インプラントがロストしたり、失敗に終わったりしてしまう代表的な疾患には、歯槽膿漏や糖尿病などが挙げられます。

    歯槽膿漏の患者様のインプラントはリスクが多くあります。
    歯槽膿漏の患者様は、インプラント治療前にしっかり歯周病治療をしなければなりません。歯槽膿漏の患者様は、歯槽膿漏治療の知識・スキルを持つ専門の歯科医師のもとでインプラント治療を始める必要があります。
    術後の歯周病の管理も大切です。長い間インプラントを使ってもらうためにはお口を清潔にしておかなければなりません。そのモチベーションを維持してもらうように指導します。
    セルフケアをはじめ、定期的にプロフェッショナルケア(歯科で予防管理)を受けていただくことが必須となります。

    全身疾患の既往歴がある患者様の治療には、歯科医師とかかりつけ医との連携が必要不可欠です。歯科医師も全身疾患を把握して、治療もしくは管理しながら、インプラント治療を始めることが重要です。

    インプラント治療で起きた死亡事故

    インプラント治療の失敗で、患者様と歯科医院のトラブルも実際に起こっています。
    インプラント治療で不信感や不満を覚え、不安になる方が増加して消費者センターへのインプラント治療の相談も増えています。
    過去の最悪なケースでは、専用のドリルを使い下顎骨に穴をあける処置中に骨を貫通させ、舌の下にある動脈を傷つけてしまったことが原因で、インプラント手術中に患者様が死亡した事故も起こりました。

    2007年7月14日 インプラント手術中に出血が止まらず、70歳女性が死亡

    東京都中央区八重洲の歯科医院で5月、インプラント手術を受けた都内在住の会社員の女性が、手術中に出血し死亡したことが13日、分かった。警視庁中央署は業務上過失致死の疑いもあるとみて、遺体を司法解剖するなど捜査を始めた。調べでは、女性は5月22日、男性院長からインプラント手術を受けている最中に出血が止まらなくなり容体が急変。すぐに別の病院に運ばれたが、特別な手当てもなく帰宅。その後再び内出血をきたし、気道圧迫により翌23日に死亡した。
    警視庁は出血と死亡との因果関係を調べるとともに、手術に問題がなかったかなど、事情を聴いている。

    顎の下の動脈が損傷してしまうと出血が起こり、血がたまって喉をふさぎ、呼吸ができなくなってしまいます。
    インプラント治療での死亡事故、この動脈損傷でおきた窒息が原因でした。

    動脈を傷つけてしまうことは、直接生命にかかわります。下顎の骨が痩せている場合に強引に手術してしまうと事故につながります。
    そういう場合、CT撮影をすることで、事前に危険を回避することができます。
    CT撮影では、パノラマ撮影ではわからない骨の形態や、骨の量の正確な情報を知ることができます。
    こちらの死亡事故が起こった医院では、治療前のCT撮影がされていませんでした。もし下顎の骨の正確な情報を把握できていれば、この事故は防ぐことができたのかもしれません。
    インプラント治療をする場合、安全な手術のためにはCT撮影が有効ですが義務ではありません。歯科用CTを持たないため、CT撮影なしでインプラント治療を実施している歯科医院もあるのが現実です。また安全な手術にはサージカルガイドが必須です、これ無しでは勘と経験で手術を行っているような状態、目隠しして運転しているようなものです。

    インプラント専門医は、治療中に想定外のトラブルがおこった時、冷静に適切な行動を取れるように常に準備してます。
    備えのない危険なインプラント治療は、あってはいけません。
    上記の事故現場では、対応が不適切だったとして当時から大問題視されています。
    患者様は事故を起こした歯科医院から救急車で運ばれましたが、その時にはすでに心拍停止状態だったそうです。
    救急車を呼ぶのが遅くなったということも、死亡事故の原因となってしまったと考えられます。
    下の顎の付近にある動脈を傷つけた時の止血は、大病院でも手術が難しいです。窒息が起こり生死にかかわることから、すぐに救急病院に運ぶべきだったと思います。

    インプラント治療を受ける
    歯科医院は慎重に選びましょう

    インプラントの手術方法の一つにフラップレス手術があります。フラップレス手術とは、歯肉を切開せずに歯槽骨にインプラントを埋入する穴を開ける治療方法です。治療の負担を軽減できますが、ドリルで穴をあける顎骨を目視できません。綿密な手術計画やシミュレーションを行わないと、インプラントを適切に埋入することは難しいです。

    フラップレス手術のみならず、インプラント手術では十分な検査を行い、患者様の情報を得ることが重要。そして医師の経験と技術も、治療成功に近づくカギとなります。
    手術は専門医に受けるのが安全です。

    当院のインプラント治療
    つのこだわり

    技術

    インプラント治療は、日々進化しています。より負担の少ない治療のために、学会や勉強会に積極的に参加し、知識の習得と技術研鑽に努めています。

    実績

    当院は1991年にインプラント治療を開始いたしました。顎の骨が足りない、持病のため全身管理が必要など、難症例も含めた幅広い症例に対応してきた実績があります。
    日本口腔インプラント学会から専門医として認定を受けてます。また日本臨床歯周病学会から歯周インプラント指導医として認定を受けている全国で約100名の歯科医師の1人です。

    環境

    治療の安全性を高めるために、歯科用CTや生体情報モニタなどの機器を取り揃え、徹底した衛生管理を行った個室オペ室を設置しています。

    維持

    インプラントの寿命は、プロフェッショナルケアの有無で大きく変わってきます。当院では、長期間インプラントを機能させるために、アフターケアにも力を尽くしています。

    期間

    院内に歯科技工所を併設し、日本口腔インプラント学会認定の専門歯科技工士が常勤しているため、患者様のお口の状態を確認しながら、仮歯や適切な上部構造を迅速にご提供できます。

    福岡県福岡市博多区のインプラント専門医

    スマイルライン歯科・矯正歯科

    スマイルライン歯科・矯正歯科佐世保

    監修 大串 博
    歯科医師臨床研修指導医
    日本歯周病学会 専門医
    日本口腔インプラント学会専門医
    日本臨床歯周病学会 歯周病指導医・認定医 ・歯周インプラント指導医
    日本顎咬合学会 認定医
    日本アンチエイジング歯科学会認定医
    日本歯科医師会認定産業歯科医
    インビザラインダイヤモンドドクター
    日本審美歯科学会会員
    日本血液学会会員
    点滴療法研究会会員 高濃度ビタミンC点滴療法認定医
    日本歯科医師会会員

    「鬼手仏心」
    歯科医になった時からの座右の銘です。
    生涯常に研修・精進、メスを置くまで終わりのない道を登り続けます。

    関連記事

    TOP